近大キャビア 長年の研究で実現した究極のキャビア
近畿大学独自の養殖技術と和歌山の清流が作り出した「近大キャビア」は国内生産により実現した「非加熱キャビア」です。
一切の加熱処理を行わずに「マイナス40℃の凍結処理」を経て冷凍保管を行っているため、お召し上がりの際には、タンパク質が硬化せずに魚卵らしい非常にクリーミーな味わいを感じることが出来ます。
また、キャビア本来の香りもしっかりと感じていただけます。
チョウザメの卵と岩塩のみで加工し、無着色です。一般的なキャビアに比べて塩分が控えめなため、キャビア本来の風味を楽しんでいただけます。
近大独自の養殖技術と、和歌山の清流が作り出す「近大キャビア」
淡水魚であるチョウザメの卵を塩漬けにした高級食材で、世界三大珍味の一つとして数えられるキャビア。和歌山県が誇る豊かな自然環境の中から生み出される宝石のような「近大キャビア」は、新鮮で旨味の詰まった深い味わい。近畿大学水産研究所新宮実験場ではチョウザメの研究を積み重ね、“日本のキャビア”と言えば「近大キャビア」と呼ばれる逸品を目指した商品展開を進めています。
-
現在はベステルという品種のチョウザメが250匹ほど飼育されています。3歳程度まで育つとメスだけが残され、抱卵しているかどうかはエコーや生体組織採取検査で見極めます。大きい個体だと1匹から3~4㎏の卵が取れます。個体差の大きいベステルの卵は、色の違いが現れ、味も個性に富んでいます。
近大キャビアは、魚卵と岩塩のみを使用。採取した魚卵を一晩塩漬けし、その後すぐさま冷凍します。通常海外で流通している海外のキャビアとは違い、塩漬けしてすぐ冷凍する”浅漬け”が日本のキャビアのスタイルの一つとして確立されています。これは従来のキャビアスタイルとは異なり、塩分濃度は低くしており、防腐剤の使用をしていません。
海外ではスタージョン・ロウとも呼ばれる浅漬けのキャビアは、キャビアらしい風味とフレッシュな味わいが楽しめるという特徴があります。さらに、冷凍加工により長期的な保存も実現しました。 -
近畿大学水産研究所新宮実験場が開設されたのは1974年。サケやマスなど、淡水魚の研究施設としてスタートしました。日本では、1980年代頃からチョウザメの養殖生産が盛んになりはじめ、1995年に同実験場でもチョウザメの研究に着手。研究の一環として、2008年に「近大キャビア」の販売を開始しました。
「近大キャビア」を採るチョウザメは、熊野の山麓から流れる高田川の澄んだ水を引いた水槽で飼育。高田川の水の美しさの秘密は、マグマがせりあがってできたとされる地質にあります。山を形成する花崗岩が崩れて小さな礫(小さな石のこと)となり、それが常に川に流入し堆積していくことによって自然のフィルターが生まれ、水を浄化しているのです。上流に民家がないことも清流が保たれている理由の一つ。新宮市高田は、チョウザメの育成・研究に取り組む上で、非常に恵まれた環境であると言えます。 -
水産養殖のパイオニアである近畿大学水産研究所の研究成果である「近大キャビア」。“近大ブランド”の商品には必ず付いている、“近大卒のキャビア”を証明する卒業証書も添えています。
高級食材として有名なカスピ海産のキャビアが採れるチョウザメは、乱獲が進み絶滅が危惧されている状態です。持続可能な食糧の確保という観点でも、養殖キャビアは注目されている産業分野です。今後も、近大キャビアを「日本のキャビア」として多くの方に親しんで頂けるように、価格・味・安全性・さまざまな面で皆様に選んでいただきやすいキャビアを目指しています。