「紀州備長炭(燃料用)」伝統の職人技による最高品質の炭

「紀州備長炭(燃料用)」伝統の職人技による最高品質の炭

国内にあるいくつかの備長炭の中でも最高品質として知られるのが和歌山で作られる「紀州備長炭」。
原料は、国内で最も硬い木と言われている「ウバメガシ」を使用し、紀州独特の粘土で作られた窯で約2週間の時間をかけて焼き上げます。大量生産はできないものの、手間と時間をかけるからこそ、最高品質の紀州備長炭ができあがるのです。

国内最高級白炭 紀州備長炭(調理燃料用)

紀州備長炭の特徴は、炭素密度が非常に高いため熱伝導率も高く、火が着くと炭全体が高温で燃焼を始め、非常に強い赤外線を放ちます。通常の黒炭が炎で焼くのに対し、紀州備長炭は強い赤外線を使って焼くことで、必要以上に焦がすことなく、お肉や魚をジューシーに火を通すことができます。
密度が非常に高い為、火が着きにくいという難点はあるものの、一度火が着けばとても火持ちがよく、少量でも調理が可能です。火持ちが短く多くの量が必要な安価な炭と比べても、燃焼時間、一度の使用量を考えると、紀州備長炭も決して高くない逸品です。

  • 「紀州備長炭」が生まれたのは江戸時代

    日本の炭の歴史は平安時代に始まり、弘法大使空海によって唐より製炭方法を持ち帰ったとされています。その後、製炭技術が歴史と共に改良され、江戸時代に入り「紀州備長炭」が現在の和歌山県田辺市にて生まれました。
    原料は、国内で最も硬い木とされている「ウバメガシ」。紀州の地は太平洋沿岸の豊富な雨量と温暖な気候、特有の急斜面の崖地が「ウバメガシ」に生育に適しているとされています。
    また、紀州の地は炭を焼く「窯」に不可欠な耐火性の赤土と石にも恵まれていて、まさしく「紀州備長炭」は紀州の地で生まれるべくして生まれた名産品となっています。

  • 【木の調達・木ごしらえ】 原料のウバメガシは急斜面に群生することが多く、伐採から搬出までの作業は危険が伴います。伐採したウバメガシは、太い木は割って細くし、曲がっている木は切れ目を入れて真っすぐにします。
    【口焚き・炭化】 窯に木をくべた後、焚口付近で雑木を燃やし、ウバメガシの水分を抜いていきます。職人の勘で次の「炭化」の工程に移ります。この工程では焚口が閉じて原料を蒸し焼きの状態にします。
    【ネラシ・窯出し】 炭化の最終段階で煙が無色になってきたら、焚口を開けていきます。空気を送り込まれた窯は1000度以上の高温となり、このエネルギーが紀州備長炭へと仕上げる重要な工程なのです。窯の中で上手く焼けた備長炭は金色に光り、「エブリ」と呼ばれる道具で掻き出されます。窯出しされた備長炭はすぐに素灰をかけて急速消火し、2週間もの時間をかけた紀州備長炭の完成です。

  • 「紀州備長炭」の特徴

    紀州備長炭は原木の窯入れから窯出しまで約2週間の時間をかけて窯の中で水分を飛ばし、最終工程では1000度以上の高温で炭化させることにより、不純物が少ない最高級の炭となります。この紀州備長炭は、短時間で焼き上げた炭と比べて、密度が高く、のこぎりでも切れないほどの硬さで、断面はキラキラと光り輝きます。
    一度火が着いたら、通常の炭よりも長持ちするのも紀州備長炭の特徴の一つです。また、時間をかけた製炭方法により、樹脂成分がほとんど炭の中に残っていないため、火が着いてもほぼ無臭で、炭から直接でる煙も非常に少ない点も利点の一つです。

    製造元である「紀伊の森」は和歌山県木炭協同組合員として、紀州備長炭の最高品質を守った商品を責任をもって販売しています。

製造元、紀州備長炭窯元・紀伊の森。
窯元から直接お届けする備長炭です。
伝統の製造方法にこだわり、品質を追い求めています。
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